2022年7月29日(金) 株式会社サンコー特別講演会
「再生可能エネルギーをはじめとした日本の今後」
講師:衆議院議員 自由民主党広報本部長 河野太郎氏

河野太郎議員を講師とした特別講演会が実現しました。

【いきさつ】
サンコーは特定の政党や政治家を支持する立場は一切取っておりません。
が、昨年河野議員が行政改革担当大臣時代に「再生可能エネルギーの規制等に関する総点検タスクフォース」を立ち上げられましたが、これがまさに革命的会議体で、そこでの議論から一気に①省エネ基準の義務化、②2030年の新築住宅における太陽光設置60%、という方向が打ち出されました。サンコーとしても当社代表が会長をつとめる住活協としてもその方向性に共鳴し、様々な提言を国に行ってきたことから、今回の特別講演会開催に至りました。
直前に安倍元首相の銃撃事件があり、また河野議員が直前にコロナに罹られたこともあって心配しましたが、体調も回復され、無事開催することができました。

【いよいよ本番】
冒頭、加藤より今後厳しさが予想される住宅市場において、明日の1棟のための緊急対策を述べて、その骨格となる2022年10月1日からの住宅政策変更の元を創られたのが河野議員である旨をお伝えしました。また、いよいよ住宅と車(EV)が、太陽光発電を軸に一体化する時代になったことから、当社エナジーベースを全面リニューアルして、8月下旬にオープンフェアを開催する旨もお伝えしました。

【そして、河野議員がご登壇】
弊社、加藤のプレゼンに対して過分なる評価をしてもらった上で、講演に入りましたが、詳細はオフレコ・・という約束なので触れられませんが、一部ポイントのみを挙げますと、
「エネルギー問題は、ワクチン問題にも似たところがある。事実を見ようとせずに、過去自分の発言した立場からしか議論できないところが共通している」「取れた狸に予算をつけろ、と言っています。まだ取れてもいない狸(水素、核融合、CCUS等)に予算をつけたがるけど、もう取れた狸(太陽光等)にこそもっと予算措置をするべきではないか」
「再エネは死ぬ気でやるしかない。いかに死ぬ気で入れるか、だ」
「土地を所有しているということは、降り注ぐ太陽光で発電することを義務としていかなければならないのではないか」

「もし原発を再稼働したとしても、使用済み核燃料=核のゴミは、今、各原発のプールで預かっているが、あと10年でいっぱいになってしまう。これをどうするのか?」
「そもそも核のゴミは、原発の立地自治体に置くことはしません・・という約束で運転してきた。ではどこにゴミを移動して長期間(約10万年!)保管するのか?そもそも、それ自体がフィクションではないのか」 「今の電力不足?にしてもおかしい。電力の需要は減っている。そして発電所の数は増えている。きちんと発送電を完全分離して、発電部門に責任を委ねれば、もっと本気になったはずだ。」
「住宅は一度建てたら40年~50年と長い。省エネや再エネの機器を活かすための性能に基づいた競争になっていけばよいと思う」等々・・熱く60分のお話をいただきました。

その後30分の質疑応答では、5名のお客様から熱心な質問があり、予定時間をオーバーしても河野議員が真摯に答えてくださいました。
一言一言が、大変深い知識と見識に裏打ちされており、とても説得力がありました。やはり“エネルギー問題はイデオロギーではなく、事実をいかに深く認識するか”が大切なのだと実感させられました。

また、冒頭、当社は特定の議員や政党を支持することは一切やっていないと述べましたが、河野議員側からしても当社と政治的な繋がりがないにも関わらず、今回講演依頼に応じていただいたことに深く感謝の念を抱きました。ご来会いただいた皆様と、河野議員、秘書の伊藤様、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
そして当社として、ますますの省エネと再エネの推進に全力で取り組んで参る所存です。